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患者説明の重要性

18.10.16

 いまや医療機関、医療従事者にとって、 インフォームドコンセントは常識となっていると思います。昔は、「手術は全て任せておけ!」といったスタイルの医師もいましたが、今では、病院全体のルールとして、手術前に、患者に手術説明書を渡し、病状や手術内容について十分に説明をして同意を得てから手術を実施する手順になっていることが多いと思われます。

 とはいえ、依然として、医師の説明義務違反が問題となり訴訟に至ることがあり、医療機関から、具体的にどのような方法で説明をすれば裁判になりにくいのか相談を受けることも少なくありません。

 インフォームドコンセントは、本来患者の自己決定のために必要な情報を提供するという考えがもとになっていますので、ただ単にルーティンとして説明をこなすのだけではなく、患者に、本当に治療について十分に理解をしてもらい納得して治療を受けられることが求められます。説明書の内容も医療用語を羅列するのではなく、図なども駆使して患者にもわかりやすいよう工夫することが重要です。

 近年、治療を拒否する患者について、治療を拒否することによる不利益を十分説明していなかったと主張され、訴訟が提起される例もみられます。患者は医学の素人ですから、治療を受けないことによって自らの身に対するリスクを十分に理解していないこともあり得ます。治療を受けないという選択をする場合であっても、患者の自己決定のために必要な情報を提供するという点で重要性は異ならないといえます。

 医師の説明を充実させることは医療機関の医療の質を高める上で重要な経営課題にもなっているようです。当事務所では、説明同意書のチェックや、具体的状況下で説明義務違反を問われないためのポイントの指導などもおこなっていますので、お気軽にご相談頂ければと思います。

                                           名古屋丸の内本部事務所 弁護士 渡邊健司

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